2025年5月24日、長崎市役所で開催された「第3回ゼロから始める災害ボランティア講座」で、センター長の関根が講話の機会をいただきました。
今回は、これから災害ボランティア活動に参加してみたいと考えている方に向けて、経験をもとにお話しさせていただきました。
「備える」ことが、まずはじめの一歩
始めにいろいろな災害ボランティア活動を紹介しました。それらの災害ボランティアを始める前に、一番大切なのは「備え」です。
被災地の情報を集めること、仕事や学校が休めるか計画を立てること、活動に必要な物(長袖、軍手、マスク、長靴、飲料水など)を自分で用意すること、そして自分自身の心身を整えること。被災地では、被災された方々だけでなく、支援者同士の信頼関係も大切になります。

苦労もある。でも、だからこそ見えるもの
実際に現地で活動してみると、正直に言って楽しいことばかりではありません。
炎天下での作業、泥だらけの家の片付け、目の前で涙を流す被災者の方——精神的にも肉体的にも大変です。でも、その一つひとつが、かけがえのない経験になります。
私は活動の中で、「ただ作業をする」のではなく、「一人ひとりに寄り添うこと」の大切さを学びました。

災害ボランティアの“心構え”
活動をしてきたなかでいくつか心がけてほしいことがあります。
「家族や仲間の理解を得ること」「無理、無茶をしないこと」「被災した家の写真を撮らないこと」「金品は受け取らないこと」
これらのことは当たり前のようでいて、実際に活動してみると疎かになりがちです。常に何のため、誰のために災害ボランティア活動に来たのか?を意識しておくことが大事です。
「続ける理由」は、感謝することばかりだから
苦労もあるけど、それでも私が災害ボランティアを続けているのは、被災者から感謝されるより、こちらが感謝することばかりを経験してきたからです。
東日本大震災の時に支援をした小学生が成長し、14年を経てその方がママになり、そのお子さんと手を繋いで仙台の街を一緒に歩きました。こんなこと14年前は想像もしていなかった。彼女が親として幸せであることがとても嬉しかった。彼女とその家族に感謝しています。
これは何も特別なことじゃない。
誰かのために汗をかく。それが自分の力になる。
そう感じられるのが、災害ボランティアの魅力です。
最後に:新しい繋がりができたり、繋がりが太くなる
何かに挑戦したい。誰かの力になりたい。
そう思っている人がいたら、ぜひ災害ボランティアに関心を持ってみてください。
最初の一歩は不安でも仲間がいます。仲間とは違う活動現場で再会することもあります。それもまた嬉しい。被災した現場で見える景色、感じる想いは、きっとこれからの人生に大きな力になるはずです。

