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【レポート】第2回『 地域の困りごとを相利協力で解決しよう!』を開催しました。

研修会・講座・交流会情報

2025年7月23日(水)、NPO法人協力アカデミー代表理事・松原明さんをお招きして、組織運営力アップ連続講座『地域の困りごとを相利協力で解決しよう!』第2回を開催しました。

この講座は4回連続講座です。

第1回目のレポートはこちらをご覧ください。

市民活動団体が企業や行政、市民、自治会等と連携協力して地域課題(地域の困りごと)を解決する方法を学び、同時に、地域共生社会づくりに求められる多主体連携(相利協力)の仕組みづくりを担う中間支援組織のスキルアップを目指します。

講師の松原明さんは、1994年にシーズ・市民活動を支える制度をつくる会を創設し、特定非営利活動促進法(NPO法)の成立をはじめとして、長年NPOに関する数々の制度設計や設立に関わってこられました。

第1回同様、著書『協力のテクノロジー』(共著、学芸出版、2022年)で紹介されている「多主体連携」「相利協力」を軸に、中間支援組織(第1部)、市民活動団体、自治会等(第2部)それぞれに向けて講演いただきました。

第1部 支援者(中間支援組織、行政等)向け講座(10:30~12:30)

第1部は中間支援組織や行政など支援者向けに、新しい参加者の方も多かったので、再度「協力」について、例題を交えながら講演いただきました。

人々が力を合わせる「合力」について

人が集団となり力を合わせる合わせ方「合力」の5種類について解説されました。

互恵

例えば、AさんがBさんから助けてもらったことがあり、後日AさんがBさんにお返しをする。特に地縁で行われている”助け合い”です。

互恵のポイントとして、いつAさんがBさんにお返しするかは分からない点にあります。

統治

権力や軍事力で支配して、人々を動かすことです。国家による法治、行政システムなどが該当します。

統治の特徴として「こういう法律ができたから従って」などというような、一方的に人々に要求する性質がありますが、一定の秩序が保たれます。

交換

AさんとBさんとの間でやり取りする、利益の交換です。いわゆる市場や商売のことです。

「お金を支払ったら、商品をもらえる」ように、交換は直ぐに利益のやり取りが行われます。

威信

カリスマ的な象徴に人々が惹かれて、力を貸すことです。

宗教もですが、ファンが”推し”のために協力し合うのも、これに当てはまるのではないでしょうか。

協力

多くの人が其々の目的のため、共通の目標を設定し、力を出し合うことで、それぞれの利益を得ることです。

相利協力とフレームワーク

相利協力では、それぞれの人が違う課題を抱えており、それぞれが目的が違うことを前提とし、同じ目標を設置しそれぞれの役割を担うことで、別々の利益を得る考え方です。

それを効率的に行う方法が、フレームワーク(定石)です。

相利協力の例として、里山活用や歴史的遺構の窯の活用などの事例をご紹介いただきました。

里山の維持管理は大変人手がかかるものですが、この里山をプラットフォームとして、いろんな人が活用できる形(相利協力)にすることで、様々な課題を解決したとのことでした。

また実際に参加者が持っている課題を実例に、相利協力のフレームワークに当てはめていき、解決方法を検討していきました。

第1部の感想

第1部の参加者からは

  • 「なぜうまくいっていないのか整理できた」
  • 「ロジックで理解できるのが良かった」
  • 「何から手をつけたらよいかというのが見えてきた」

実例を踏まえた講演を通じて、課題がわかりやすくなったという感想が多くありました。

第2部 市民活動団体、自治会等向け(13:30~16:30)

第2部では市民活動団体向けに、前回解説いただいた「相利開発」「相利協力」を基に、実際に相利協力のフレームワークに慣れていくためのグループワークを行いました。

相利協力のフレームワークのポイント

相利協力のフレームワークでは、相手の課題を設定して、それに基づいた目的を設定し、一緒に行う活動を考え、相手に利益があるような形にしていき、最終的にフレームワークを基に、相手に提案して、協力を得ます。

ただ「相手の課題」「相手の利益」と思っていたものが、実は自分の思い込みであったりなど、的を射ていないことも多々あります。

理由としては、相手に対して偏見があったりなど、自分の考えを押し付けている際に起こりがちが齟齬だそうです。

フレームワーク活用のポイントとしては、この押し付けや思い込みをしないように、相手の視点から考え、相手が利益を得られるような形にすることだそうです。

ポイントは多様な視点をもつこと。分からないなら相手に直接聞くことも。

相利評価表を活用したグループワーク

フレームワークのポイントを押さえた上で、前回よりも踏み込んだ形のグループワークを行いました。

グループワークの内容としては、フレームワークに落とし込むための「相利評価表」を活用して、各グループで一つのプラットフォーム(事業)を考えてもらうというものです。

このフレームワークを何回も行うことで、課題などをフレームワークへ落とし込むことに慣れていくことが目的です。フレームワーク活用は技術で、誰でも覚えることができるそうです。

各グループで作成した相利評価表を発表してもらい、全体で共有し、第2部は終了となりました。

第2部の感想

参加した方の感想としては

「実際の(フレームワークの)考え方がイメージできた」
「座学だけでなく実践をあり、とても有意義でした」
「グループで考えた案を実行したい!」など

みなさんフレームワークの活用の効果を実感できたようでした。


第3回『 地域の困りごとを相利協力で解決しよう!』は10月3日(金)です。準備ができ次第、ご案内いたします。

初めての方も大丈夫ですので、興味のある方はぜひご参加ください。フレームワークを活用した、実践的な協力を得る方法がわかります。

長崎市市民活動センターでは、ボランティア団体、NPO法人等のみなさんに役立つ研修を実施しております。「何か役立つ情報がほしい」など思った方はぜひご参加いただければと思います。


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