
もうすぐ東日本大震災から15年、熊本地震から10年
去る2月1日(日)諫早市新道町の諫早市社会福祉会館で開かれた災害ボランティアセンター運営者養成研修で、当センター長の関根志朗が講話と講評を行いました。
この研修は災害ボランティアセンターの運営について協定を締結している、諫早市社会福祉協議会、ライオンズクラブ国際協会337-C地区に属する諫早市内の6つのライオンズクラブ、一般社団法人諫早青年会議所(JC諫早)が協働して開催したものです。
そのためこれまで参加した研修とはちょっと違い、ライオンズクラブ、JC会員など事業者・組織としての参加が多かった点が印象的でした。この他に民生委員や災害ボランティアとして諫早市社会福祉協議会に登録している個人ボランティア、災害に関心を持った高校生など48名が参加しました。
講話「わたしができる災害ボランティア」
研修は「わたしができる災害ボランティア」の講話からスタート。災害ボランティアセンターと災害ボランティアセンターの説明、関根が活動してきた事例を元に、市民ができる災害ボランティアセンターの運営支援について話しました。
例えば、大雨災害があった天草市に災害ボランティアに行った時は、地元のボランティア団体が災害ボランティアセンターの受付を担い、支援にきたボランティアの対応をした事例を報告。受付を行う朝の2時間程度の時間を提供するだけで支援ができることを説明しました。
また10年前に関東・東北豪雨災害時には、茨城県常総市の災害ボランティアセンターの運営支援に関わったことを話し、その災害ボランティアセンターはJCが全国的なネットワークを活かして災害支援活動に必要なスコップや一輪車、ミネラルウォーターなどの資機材の調達、管理を担っていることを報告しました。
これらの事例の中から、一般のボランティアでは対応できない、床板剥がしや屋根の仮補修、重機を使っての土砂の撤去など専門性が必要とされる活動もあり、それらは事業者としての専門性をもっているライオンズクラブやJCの方々が得意なのではないか、そういった困りごと(ニーズ)が寄せられた場合は、災害ボランティアセンターとして協働して取り組んでほしいとお話しました。
この他、地元の方々ばかりだったので、市外や県外からくるボランティアは方言や地理がわからないので、被災者の困りごとを聴く活動や被災した家屋までの道案内に同行してもらえるととても助かることをお伝えしました。
また、災害時に「困った」ことを言える被災者は少ない(特に高齢者や障害者は我慢しがち)ので、地元に住む信頼関係がある方から災害ボランティアセンターを紹介してくれるように、普段からの関係性づくりに取り組んでいただきたいこともお願いしました。
グループワーク 諫早で水害が起きたら?
後半は諫早で夏に水害が起きたと想定し、発災直後の行動、避難所や災害ボランティアセンターでできることについて話し合ってもらいました。

水害と聞いてもどのくらいの被害があるのかわからないと思ったので、諫早市がホームページに掲載している洪水ハザードマップと昭和32年7月25日の諫早大水害時の水位の記録写真を見てもらいました。



災害ボランティアセンター設置運営訓練(支援活動の体験)
研修プログラムの最後は、諫早市社協が設置した災害ボランティアセンターの各役割にライオンズクラブとJCの会員がオリエンテーションやマッチングなどの係をやってみるという内容です。
他の参加者はボランティア役で訓練に参加。最初は受付で時間がかかりましたが慣れてくるとスムーズになります。


講評を頼まれていたので、しっかりマニュアル通りにできた点はよかったこと、遠方から来たボランティアは早く活動したいと思っているのでできるだけ待機時間を少なくする工夫をした方がよいことなどを話しました。
今年度は長崎市、平戸市、諫早市と3ヶ所で計5回、災害ボランティアについて話をしたりワークショップを運営したりしました。それぞれ参加者が違ったので、参加者に合った内容にしたつもりです。
当センターでは災害ボランティアに関する相談や研修のプログラムづくりの支援も行っていますので下記の「お問い合わせ」からお気軽にご相談ください。
災害ボランティアネットワーク構築についての相談
2月20日は佐賀県で協働型の災害支援を行っている一般社団法人佐賀災害支援プラットフォーム(SPF)の山田健一郎共同代表をお招きして、被災者支援に携わる者同士のネットワークづくりについての相談に応じます。無料ですので行政や社協、ボランティア団体で災害ボランティアに関わる方はお気軽にご参加ください。
東日本大震災15年企画 知ること 語ること 活かすこと
来月11日で東日本大震災発災から15年を迎えるにあたり、被災地の一つである宮城県仙台市と長崎市のNPOやボランティア団体が協働して記念事業を開催します。
震災で停電や断水している中で被災者どんな食事を摂ったのかを写真パネルで紹介する「3月12日はじまりのごはん」
障害児がいる親は被災してどんなことを体験したのか、いまだから言えることを冊子にまとめた「あのときのホント」
あのとき、長崎から支援した方々はなぜ動いたのか、活動してどう変わったのかをシェアし合うトークッションなど様々なプログラムを用意しています。
申込不要、参加費無料ですので、是非会場の長崎シビックホールまでお越しください




