
「会員が協力してくれない」「高齢化が進んで活動ができない」など市民活動や地域活動の一番の困りごとは担い手不足。5月から始まった4回講座の最終回を2025年12月17日(水)に長崎市立図書館新興善メモリアル会議室2で開きました。
講師はNPO法人協力アカデミーの松原明さん。午前中は市民活動センターや行政といった支援者向け、午後からは市民活動団体やまちづくり協議会といった活動団体向けでした。
午前中は、団体をどう支援していくか?がテーマ。
新しい支援の方法「AIと取り組む」からスタート。今年のAIは専門的なコンサルティングが衰退するのでは?と思うほどの進化を遂げており、小さなボランティア団体でもAIを使って企画を作ったりマネジメントができるようになったと。
支援者もAIを活用しないと、不要になるかも?
事業を進める時に使うフレームワークの一つ、PDCAサイクル。Plan(計画)→Do(実行)→ Check(評価)→Action(改善)の流れで事業に取り組んでいきます。AIはPとCはできるけどDとAは人間しかできない。活動の現場で信頼関係を作り、人を動かすことはAIにはできない。
これからは人間は活動現場で関係性を作ることが大事なことになり、そのサポーターとしてAIを活用することになるので、支援者はこのやり方を身につける必要があるということです。信頼関係を基にコーディネートするのが支援者の役割の大きな部分になっていくでしょう。
次は協力モデルキャンパスPro版を使っての支援の解説。

「目標が明確でなければ人は協力しない」 目標へは、問題→目的→原因→解決策→目標(短期・中期)の流れで到達するので、最初の問題設定が一番大事。問題とは曖昧で抽象的なことではなく、「誰が、何に、いつ、どう困っているのか」を具体的に上げること。
× 商店街の衰退
○ Aという商店主が5年前と比べて売上が20%減っている
これは問題分析フレームワークを使って作っていきます。
問題目的フレームワークの説明動画はコチラ
多くの団体は、問題設定が抽象的だったり、原因を想定(特定)せずに解決策(商店街が寂しいからイベントをやろう)となりがち。原因がわからないのに解決策を決めてやってしまうので的外れだったり、効果的でなかったり、一時的なもので終わってしまったり。
原因として「商品が古いから」と仮説を立てたら、新しい商品を開発して、それがウケるかどうかイベントで試す、という順番が大事。コンテンツを充実させてからイベントで検証する、という順番でやらないと継続的な改善=目標達成に繋がらず、いつまで経っても同じ場所でぐるぐる回っているだけで疲弊していくという話をされました。

「協力は数式で表現できる。AIを使って協力を促す仕組みを作っている。これからの市民活動、地域活動はデータに基づいた活動ができるようになる」というお話。
何のこと?
S(協力)=B(相利)ーC(役割)
Sが増えれば協力し、減れば離脱していく。B>Cにならないと人は協力しない。
このSの前にやらなくてはならない、κ(不公正)の是正と、L(負担)の減少が必要という解説で支援者向けの部は終了しました。
次回は午後に開いた、市民活動団体、地域団体向けの部についてレポートします。


