8月6日からの大雨により、大きな被害を受けた被災者支援のため、センター長・関根志朗が災害ボランティア活動へ行ってきました。
被災者支援活動をしたいと考えている長崎市民のみなさんの活動の参考となればと思い紹介します。
8/21 天草市(床上浸水170棟、床下浸水811棟 8/20午後3時現在)

天草市災害ボランティアセンター
天草市川原町4-7(本渡南幼稚園内) 運営:天草市社会福祉協議会
1.旅程(長崎市~天草市)
災害が起こった現地に行くにあたって、旅程や費用は把握しておきたいところです。長崎から天草まで行く予定の方はご参考にされてください。
長崎→天草(往路) 約2時間半
午前6時36分 長崎市自宅発(自家用車) ⇒ 午前7時53分 口之津港着(軽自動車1台、乗員1名、3,100円)
午前8時 口之津港発(フェリー) ⇒ 午前8時31分 鬼池港着
午前8時32分 鬼池港発(自家用車) ⇒ 午前8時58分 天草文化交流会館駐車場着(徒歩) ⇒ 午前9時 天草市災害ボランティアセンター着
天草→長崎(復路) 約4時間半
台風12号の影響により、午後のフェリーが欠航となったため、高速道路を利用して帰宅
松島有料道路 ⇒ 松橋IC ⇒ 長崎多良見IC(約4時間30分)
※高速道路は、高速道路無料措置の書類を作成して無料で利用。
※本来は出発前に自分で書類を準備しますが、今回はフェリーで往復する予定だったため急遽、天草市災害ボランティアセンターで作成させていただきました。
長崎~天草だと、フェリーの利用が一番早いですが、台風などで欠航になると陸路を使用するしかありません。今回は2時間ぐらい余計にかかってしまいました。
2.ボランティア活動の受付(天草市災害ボランティアセンター)

幼稚園の講堂だったところを災害ボランティアセンターとして活用しています。
出入り口は1箇所で、受付は手書きで住所や名前を書き、ボランティア保険の加入の有無確認されました。受付係は地元のボランティアさん。
長崎からフェリーで来たと言うと「フェリー代の補助はないの?」と職員さんに聞いてくれました(※現時点ではありません)。他の職員さんはみなさん天草市社協の職員のみなさんでした。

初めて来た(1回目)ボランティアにはオリエンテーション(注意事項の説明)へ進みます。2回目以降のボランティアはマッチング(困り事の内容説明と参加の意思確認)へ別れます。
(参考)フェリー代など交通費の助成は?
長崎県が所管する公益財団法人県民ボランティア振興基金の「災害ボランティア交通費等助成事業」ではフェリー代も対象となっています。
但し、4名以上での移動といった条件があります。貸切バス代やレンタカー代、公共交通機関も対象になるので、出発前に確認し申請を同財団へ相談してみてください。
3.オリエンテーションとマッチング(天草市災害ボランティアセンター)

関根は初めてだったのでオリエンテーションから。15分程待機し、職員さんから、被災者宅の写真を撮らない、熱中症予防の為こまめに休憩を取りましょう等10項目ほど説明されました。

オリエンテーション場所の奥がマッチング。ここで具体的な困り事(ニーズ)の説明がありました。
この日は9件のニーズがあり内6件がゴミの運搬、3件が土砂の撤去でした。地域は栖本地区が5件その他。募集ボランティア数は計21名と地元と思われる団体がまとめて4件のニーズに対応することに。
ニーズ番号が92件だったので被災981棟から見ると1割もないため少ない印象を受けました。
活動後に職員さんにお尋ねしたところ「栖本地区の被害が多いが、まだニーズが届いていない」というお話だったので今後もボランティアは必要と思います。ボランティア活動者がどのくらい必要なのか、状況が常に変わっているので、活動に行く場合は必ずホームページで確認することが必要です。
4.活動場所へ(天草市栖本地区)
関根は栖本地区の災害ごみの運搬と床下の泥出しの作業に応募し男性7名、女性3名計10名のチームで活動することなりました。
中には東京から軽自動車で移動し、石川県珠洲市で活動した後に、天草へ来たというツワモノも。リーダーは地元の方です。

利き腕と反対の腕に災害ボランティアセンターから派遣されたことを証明するシールも貼って必要な資機材をメンバーが乗ってきた軽トラックへ積んで活動場所へ。
20分ほど移動し栖本中学校に車を停めて被災者宅へ徒歩で移動しました。
(参考)軽トラックはとても助かる
災害ボランティアセンターでも軽トラックや軽ダンプを準備していますが、今回のような広域にわたる被害の場合、どこでも欲しいものです。
そうなると軽トラック(ATもありますが、特に古い軽トラはマニュアルが多いです)を出してくれるボランティアが重宝されます。
5.被災者支援活動(災害ごみの運搬と床下の泥出し)
被災者宅の床下の泥出しは力はいらないのですが、根太や大引きなどを避けて作業するので動きにくい中での活動です。
泥をスコップなどで少しずつ取り除いて土のう袋へ詰めると、袋半分位でかなり重くなります。その後は根太などを雑巾で何回も吹いて細かい砂を取り除きました。
幸い曇り空だったので30分ほど活動して5分の休憩で済みました。暑いと活動して15分位で休憩しないと熱中症になる可能性が高まります。
午前中の作業が11時30分ごろ終了し、12時30分まで昼食休憩。
午後から別の部屋のベタ基礎の清掃。這いつくばって奥の泥を書き出したりしていました。
最後に水を含んだ畳や不要になった家財道具を軽トラに積み込みごみ捨てへ。残ったメンバーでスコップについた泥を落としたり床板を拭き上げました。
午後2時30分には依頼されたことは終わったので活動終了し現地解散。
関根は休憩時にフェリーの欠航を知ったので災害ボランティアセンターへ行って高速道路の無料手続きをさせてもらいました。
午後になると台風の影響がでてきて、八代市では8/22のボランティアは中止するとの発表がありました。
8/22 玉名市(床上浸水177棟、床下浸水218棟 8/21午後3時現在)

玉名市災害ボランティアセンター
玉名市岩崎152-2 玉名市民会館 運営:玉名市社会福祉協議会
1.旅程(長崎市~玉名市)
玉名市までは高速道路を使用して陸路で行きました。往復とも一緒の旅程です。参考までに往路をご紹介します。
午前6時45分 長崎市自宅発(自家用車) ⇒ 長崎多良見IC ⇒ 菊水IC ⇒ 県道16号
午前9時5分 玉名市災害ボランティアセンター着

2.ボランティアの申込と受付、オリエンテーション(玉名市災害ボランティアセンター)
玉名市災害ボランティアセンターは事前申込となっており、関根は8/15に登録、8/16に活動日の確認メールが届き8/22希望と入力、8/18に玉名市災害ボランティアセンターから8/22の活動ができますというメールが届きました。
当日受付はQRコードを読み込んで氏名を入力したのみ。会場には既に30名程が来ており、すぐにオリエンテーションとなりました。

オリエンテーションは活動の注意事項を動画で視聴し、職員さんから災害ごみ運搬についての説明がありました。


市内2箇所に仮置き場があり岱明町は水曜休み、天水町は木曜休みといったローカルルールは直接聞かないとわかりません。
3.マッチング(玉名市災害ボランティアセンター)

この日は7件のニーズが貼り出されていました。内2件は既に活動団体が決まっており、5件のニーズに対応することに。
玉名市社協の職員さんの他に芦北町、菊池市、菊陽市の社協職員さんも応援に来ていました。
関根は、災害ごみの運搬に応募し男性8名のチームに。リーダーが佐賀から来た経験豊富な方でまずはメンバーの自己紹介をしました。北九州、長崎、佐賀、熊本と各地から。
活動内容の説明を聞いて「ちょっと人数が多いのではないか」「この他にもやることがあるのではないか」など活動経験豊富なボランティアが多いといろいろと意見がでます。
「まずは現場を確認して対応しましょう」とリーダーの提案で皆納得し、活動現場へ向かいました。
4.活動(災害ごみの運搬)
地元の人がいないので、ニーズ票のQRコードを読み込んで行き先を確認。このマップアプリは、移動時間を優先するため「ここ通れるの?」という道を通っていきました。
活動先は一人暮らしのおばあちゃん。お子さんたちが来てある程度は片付けてくれたということです。
畳や不要になった家財道具を仕分けして、軽トラと軽ダンプに乗せました。
おばあちゃんに他にやることはないか聞きましたが今のところはないとのこと。皆で相談し一旦、災害ボランティアセンターへ戻り他のニーズがあればそちらへ行こうということになりました。

災害ボランティアセンターに到着しリーダーが活動報告し、昼食休憩後、リーダーが職員さんに他の活動はないか聞いたところ、他の活動現場でもボランティアが多い状況だとの説明を受けました。
私達のチームは災害ごみを搬入する2名のボランティアを残して解散となりました。
(参考)ボランティア活動はニーズがあって、応じてこそ意味がある
玉名市社会福祉協議会のホームページによると、ニーズに対しボランティア申込数が上回っており、8/25-27の活動は休止して、被災者の困りごとを調査するそうです。
我慢強い人はなかなか「助けて」と言えないのかもしれません。
2日間、それぞれの災害ボランティアセンターを通して活動をさせていただきました。同じ困りごとはなくそれぞれが大変な状況です。
長崎から行けるボランティア活動先(8/24 12時現在 熊本県)
長崎市民でも参加できるボランティア活動先です。必ず活動希望先の募集状況をホームページ、SNSで確認してください。
(参考)鹿児島県の災害ボランティア
8/24現在、鹿児島県内の霧島市、姶良市は県内在住者をボランティア対象としています。
8/21-22にかけて台風が鹿児島県に上陸したので、ボランティア募集範囲が変わるかもしれません。
新たな災害ボランティアセンターの設置があるかもしれませんので、災害ボランティアに行く際は情報収集を欠かさないでください。
ボランティア活動保険の加入
ボランティア中に怪我などもしものことがあるかもしれません。その際に役立つのがボランティア活動保険です。
ボランティア活動保険への加入は事前にお住まいの市町村社会福祉協議会か下記のWEBサイトで済ませてください。
ボランティア活動保険はこちら
今回ご紹介した情報は2025年8月24日午後12時現在のものです。
今後状況は変わる可能性は高いですので、適時情報収集をして、災害ボランティアに参加してください。
災害ボランティアのノウハウについても、市民活動センターではご相談を承れます。興味のある方はご連絡ください。



