市民活動を支援する助成団体同士の情報交換会を長崎で初めて開催しました。
それぞれの助成事業の現状や悩み、工夫について意見交換が行われました。

ゲスト講師としてNPO支援の専門家NPO法人協力アカデミーの松原明氏を迎え、「助成制度の変遷」や「今、NPOに選ばれる助成とは」について学びました。
現在は、NPOの資金調達手段が多様化し、助成を受けるNPOも選択肢を持つ時代。申請の煩雑さや見返りの少なさから、助成申請そのものを敬遠する団体も増えています。小額助成では「手間に見合わない」と感じられるケースも多く、助成自体の見直しが求められていると分析されていました。

例えば、小さなNPOにとって備品の購入は非常にニーズがあるため50万円位までの助成ならば備品購入費があった方が良いとか、報告についても領収証の添付は不要で報告書とヒアリングで済ませることが増えているといったようにタイパコスパが重視されているとのことです。
後半の意見交換では、助成の在り方、PRの工夫、助成したNPOとの関係づくりについて率直な意見が交わされました。
参加者からは「このような場は初めてで他の助成団体の取組が非常に参考になった」「見直しする時期に来ておりすぐにでも取り組みたい」「他の助成団体と一緒に連携することで情報提供が広がりそう」といった意見が出ました。
今後も継続的に情報を共有し、助成団体と市民活動団体がよりよいパートナーシップを築けるよう、活用される助成制度づくりを支援してきます。



