
2025年2月9日(日)、若者向け交流事業として、映画「14歳の栞」トークセッション&交流会を開催しました。
今回の交流会は、ドキュメンタリー映画の上映とトークセッションの二本立てです。
上映した映画「14歳の栞」は、とある中学校「2年6組」の35人に密着したドキュメンタリー。長崎県内では、初の上映となります。
スクリーンに映る等身大の中学生の様子を目の当たりにし、上映後のトークセッションでは子どもたちを取り巻く環境について考えました。
長崎県内で子どもや若者支援に携わる3名によるトークセッション
トークセッションのファシリテーターは株式会社つくるのわデザインの岩本諭さん。
パネラーには、長崎県内で子どもや若者支援に携わる「モリキチ企画」の森勇吉さん、「長崎性教育コミュニティ アスター」の中山安彩美さん、「あいらしくプロジェクト」の出口光太郎さんにご登壇いただきました。
トークセッションは登壇者4人がそれぞれに映画の感想を語り合うところからスタート。
森さんは「35人それぞれにクローズアップした映画なので、どんでん返しや監督が意図したであろうねらいなどは無く、どう感じるかは観ている人に委ねられている。なので自身の14歳の時代を思い浮かべられる作品だった」と感想を述べられました。
それをきっかけにパネラーそれぞれの14歳の思い出話に花が咲きました。
トークセッションが進むにつれ、団体としてまたは一人の大人として、どのようなスタンスで子どもや若い人と関わっているか、という話になりました。
「困ったときに頼れる大人になりたい」と語ったのは、中山さん。自身の活動の中で、子どもたちに「頼れる大人を3人思い浮かべてください」と話した時、3人も思い浮かばない子どもが多くなっていることに気づいたそうです。
また、出口さんは、自らが運営する団体「あいらしくプロジェクト」のワークショップの方針として、「相手を否定しないことを念頭に置いている。この相手を否定しないということは、まず相手を認めるという姿勢が大切」とも仰っていました。
会場の皆さんとの感想シェア&交流会
続いて、ファシリテーターの岩本さんが参加者の皆さんに映画の感想を聞きながら交流会がスタート。
子どもと関わる仕事やボランティアをしている人、保護者、直接的には関わらないが見守る立場にある人等、たくさんの方にご参加いただき「普段映画を観た際には感想は一人持ち帰ることが多いため、交流会で感想を交えて良かったです」との声もあり、中には「この映画にノスタルジーを感じただけで終わらず、その先でどのような支援ができるかを考え続けたい」という感想もありました。
市民活動センターでは、自発的なボランティアを応援するため、相談や情報発信などの支援を行っています。また、センターが市民活動団体の「居場所」となるよう努めておりますので、ご用がある時もそうでない時もお気軽にお立ち寄りください。