「地域ねこ活動」をテーマに、トークセッション&交流会を開きました。ゲストは自治会と連携して地域ねこ活動に取り組むナガノユウコ氏と、長崎市役所のお二人。「人とねこが同じまちで幸せに暮らすために」それぞれの立場での取り組みをご紹介いただきました。
地域ねこ活動≒まちづくり活動 “まち・ひと・ねこ”…やってみたら、どれも大事
「地域ねこ活動って、動物愛護活動というより“まちづくり活動”ですよね」ということで、今回は「まちづくりの視点」で話が進みました。
※ 地域ねこ活動とは、飼い主のいない猫(ノラネコ)を住民が協力して管理し、地域社会との共存や環境改善を推進する活動。ノラネコを捕獲し動物病院で不妊化手術を受けさせ元の場所に戻す活動【TNR】に加え、エサやりや健康管理、ふん尿の始末の他、周辺のゴミ拾いなども行います。

地域猫活動コーディネーター nfs cats ナガノユウコ 氏
「はじめは一人で活動していましたが、徐々に地域の理解が得られ、自治会と連携できるように。今後は、私のような”ネコーディネーター”をいろんな地域の方々に担っていただけるような仕組みを拡げていく予定です。“まち・ひと・ねこ”…やってみたらどれも大事。私のやり方を“良いな”と思ってくれたら、どんどん真似してほしいです!」

長崎市動物愛護管理センター 所長 德永 千洋 氏
「動物愛護管理センターでは、ねこ好きな人・ねこが嫌いな人いろんな立場の人からいろんな問題を聞くことが多いです。地域ねこ活動の啓発のための出前講座をしています。団体でなくとも、有志数人でも大丈夫なので必要な際には是非ご相談下さい。」

長崎市中央総合事務所 総務課 まちづくり支援係 三根 礼華 氏
「地域の困りごとには、いろんな人が関わり、繋がることが大事だと思っています。ねこの問題も含め“まちづくりの担い手”が育ち、人を育てるまちづくりに取り組んでいきたいです。」
後半は、意見交換・交流会

参加者からは
「個人的に保護ねこ活動をしているが、地域にいる“猫嫌いな人“への関わり方を聞きたい」
「猫の保護活動をしているが、自分の地域では活動への理解がまだない。地域猫活動コーディネーター の養成講座をどんどんやって長崎市だけでなく全国に広めていってほしい」
「まちなかにいる猫を撮影して趣味でSNSにアップしているが、“ねこの居場所がわかるような投稿は虐待に繋がる危険性があるから控えたほうが良い”という意見の人もいる。一方で長崎県や市は猫を観光資源としてPRしている。どうしたらよいものか悩んでいる」といった意見や質問が出ました。

すでに活動している人はもちろん、ちょっと興味があって参加したという人も「人とねこが同じまちで幸せに暮らす」ことについて、考えるきっかけになったのではないでしょうか。
最後は参加者同士、活動を紹介しあったりSNSで繋がったりと和やかな交流が生まれていました。
関連企画「ひと・まち・ねこ写真展」(2/1~2/28)
ひと・まち・ねこの まんなかに。自治会と連携して地域猫活動をしている「ネコーディネーター」nfs cats ナガノユウコさんの活動写真展です。
