NPO法人やボランティア団体を運営して困ったこと、悩んでいることはありませんか?
長崎市市民活動センター「ランタナ」では組織運営力アップ講座と題して、年間計3回の講座を開きます。その第1回を6月20日(木)に開催しました。
講師は、福岡で20年以上、市民活動支援を行っている今村晃章氏(NPO法人とねりこ 理事兼事務局長補佐)です。1回目の講座は「会員募集のコツ」です。
まず、参加した理由を参加者に聞きました。
「自分が入会している団体が、なかなか新規の入会の少ないと困っていた」
「犬・猫の施設を作る為に賛同してくださる会員さん募集の為」
「SNSとかチラシとか、何でもやっているのに効果がない」
次に会員が増えないことで思い当たる理由を考えてもらいました。
それぞれ理由を考えてから、「会員募集の重要な3つのコツ」について学びました。
「会員募集のコツ」
①会員を集める方法
“会員集め”=“仲間集め”には大きく2つの方法があります。
・SNS、チラシ、広報誌などで広く入会を募る『募集』
・リアルに会う、SNSのツールなどで直接、声をかける『勧誘』
ある調査によると『勧誘』の方が参加につながりやすいという結果が出ているようです。
②何人くらい増やしたいかを見積もる
会員を集めることは「もう○○人ぐらい、いてくれたらな」と『不足している人数』があるはずです。
また、新しい会員が増えるとは、不慣れな人が増えて、それをフォローする人が必要となります。よって団体が『受け入れられる人数』となります。
『不足している人数』と『受け入れられる人数』の2つから、実際に『増やす人数』が決まります。
③どんな人に入会してほしいかを明らかにする
「誰でも来てほしい」「普通の人でいい」と言う方もいますが、詳しく聞いてみると細かい条件があることがほとんどです。
例えば「若者」「土日に参加できる」「SNSができる」「人の話を聞ける性格」など、状況によって様々です。
この条件を整理すると「こんな人に来てほしい!」という『ターゲット』が決まります。
講座ではこれらのコツを理解した上で、募集方法、入会のハードルを下げる方法について学びました。
参加者からは
「やるべきことが分かりました。会に持ち帰りできることから始めたいと思います。」
「会員が増えなくて困っていたので、大変参考になり本日の内容を現会員と共有し、課題解決に向けて話し合おうと思いました。」
組織運営力アップ講座は、法人・団体がより活動しやすくなるため深く学び実践できる内容です。
第2回(7月18日)はリスクと対策、第3回(8月22日)は活動資金の確保をテーマに開催します。
関心がある方は2回とも参加してもいいし、1回だけの参加も可能です。
詳細・お申込みはこちら↓
(参考)内閣府 令和5年度 特定非営利活動法人に関する実態調査によると、「(4)抱える課題」に回答したNPO法人のうち「人材の確保や教育」が65.6%、「後継者の不足」が44.5%と人に関する課題が上位を占めている。これは令和2年度の調査と同じであり、担い手不足が常態化していることがうかがえる。